自分を手篭めにした男への復讐心を燃やしている未亡人（宇津宮雅代）が、類まれな行動力をもつカメラマン（三浦洋一）に、復讐行為の幇助を要請する。上流階級の道徳的腐敗を描いている、日活ロマンポルノ。ラクロの同名小説を新藤兼人が脚色している。

復讐相手の男と未亡人の姪（野平ゆき）が密かにカップリングされたことを受けて、カメラマンがふたりの仲を引き裂くために暗躍する。性的行為でガンガン責めていくハチャメチャ展開を期待してしまうが、実際は凡庸なサスペンス劇場に収まっている。

主役の宇津宮雅代と三浦洋一は、純情派からドロップアウト後のロマンポルノ進出であり、公開年に結婚している。また三浦洋一の不倫相手を片桐夕子が演じており、こちらも少女路線とは異なる、大人の色気を醸し出している。

申し訳程度の濡れ場しか用意されていないが、悪女の干渉により日常が掻き乱されていく感覚を楽しむことができる。なお、幼女のヌードが登場するため、再ソフト化は困難かと思われる（幼女の体にマスク処理する方法もあるが）。

• #エロ映画

藤田敏八X新藤兼人によるエロス大作。新藤兼人ってロマンポルノの脚本書いてたんだぁ。宇津宮雅代は、大した濡れ場もなく仕返しを策謀するだけ。正しくロマンポルノは、片桐夕子。三浦洋一のキャラでこの役はミスキャスト。野平ゆきは、懐かしい。上流階級を描くには、にっかつの予算では貧相にしかならん。やっぱり大正時代くらいに設定しないとカッコがつかない気もしますね。

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〖1970年代映画：小説実写映画化〗
1978年製作で、フランスの小説を実写映画化らしい⁉️
なかなか陰惨な事件だった…すごいね女の執念は…
なんども映画化される意味がわかる作品でした😱💧

2021年1,546本目

• #2021年鑑賞
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• #1978年製作